「痛み」と「病」について

「病」とは何か
生体の恒常性が、くずれた時に表れる症状であり、その原因は多岐にわたります。
人が生きるにあたり、呼吸をしたり、食べ物を食べることで栄養を吸収したりする機能(ホメオスタシス)のバランスが崩れた時、病気として症状が表れます。
その病気として現れた症状に対して治療しても、病気の原因に対しての治療にはなっていません。

「痛み」とは何か
生体の機能や構造の異常を知らせる脳からの信号であって、痛みの部分が異常の原因とは限りません。
患者さんの訴えの通り、痛みのある部位を治療しても良くならないことがあります。
これは、痛みの部分が“この痛みの本当の原因”ではないからです。
一時的に楽になったとしても、元の状態に戻ってしまうのです。